植物多様性の保全

高知県植物誌

高知県植物誌

高知県内に生育する植物を網羅的に調べて記録する「高知県植物誌」編纂事業が2000年度に始まりました。野外調査は、植物調査ボランティア約350名との協働でおこない、県内全域から108,000点を超える押し葉標本を収集しました。それら押し葉標本を同定した結果、高知県には3,170種類の維管束植物が生育することが明らかになり、2009年に高知県の植物の基本台帳ともよばれる「高知県植物誌」が出版されました。植物誌刊行以降も高知県の植物調査を継続し、新たな植物に関する知見をまとめ、ニュースレターにより情報発信をしています。

高知県植物誌ニュースレターバックナンバー

▶高知県Flora of Kochiニュースレター(準備中)

絶滅危惧種調査と保全

絶滅危惧調査と保全

高知県では、昔から里地里山として利用されていたところが生活習慣の変化や過疎化で植林にされたり、放棄されたりして、戦後70年間の間大きく植物をとりまく環境が変わってきました。2000年にレッドデータブックが発行され、その後おおよそ10年に一度のペースで更新されることになっており、次の更新は2020年度になります。現在、改訂版高知県レッドデータブック(植物編)を作成するための調査を、県内全域で調査ボランティアと協働で進めています。また、日本各地でニホンジカの増加による植生への被害が問題になっており、高知県においても同様に深刻化しています。食害拡大地域を推定し、現地調査をおこない、防護柵の設置箇所を高知県へ提案するなど希少野生植物を食害から守る取り組みを、高知県から委託を受けて実施しています。

外来植物調査

外来植物調査

生物多様性を脅かす問題の一つに、外来種が挙げられます。高知県にはどんな種類の外来植物が生育し、どこに生えているかなどの情報を把握する調査が2016年7月から始まりました。県内に生育する外来植物の市町村別分布を明らかにし、高知県の生物多様性を保全するための基礎資料「高知県の外来植物リスト(ブルーリスト)」を作成する予定です。また、外来種調査を市民と協働でおこなうことで、身近な自然の変化に気づき、外来植物に対する関心を高めていく普及活動にも位置づけています。

高知県外来植物調査 報告書

▶ニュースレター(PDF/3.5MB
▶高知県の外来植物2019(PDF/1.7MB
▶高知県外来植物調査 報告書(準備中)

タンポポ調査

タンポポ調査

タンポポ調査とは、タンポポを環境指標(ものさし)として、もともと日本に生育している「在来タンポポ」と外国からやってきた「外来タンポポ」の分布の割合から地域の自然度をはかる市民参加型の環境調査です。高度経済成長により環境汚染・公害が問題化した1970年代に大阪で始まり、以降5年ごとに調査がおこなわれ、2005年からは近畿地方全域でタンポポ調査が実施されました。高知県では、2010年に開始された「タンポポ調査西日本」調査から、高知県立牧野植物園が事務局となってタンポポ調査に参加し、5年ごとに活動しています。これまでの取り組みは報告書にまとめられています。いよいよ2020年タンポポ調査、その予備調査が2019年2月1日から始まりました。調査用紙はダウンロードできます。

タンポポ調査西日本2020・高知県

▶調査方法と用紙(PDF/3.2MB
▶高知県タンポポ調査用メッシュ地図(世界測地系)(準備中)

タンポポ調査2020最新トピックス

▶タンポポ調査・西日本2020 高知県ニュースレター No.1(2019年9月11日発行)(PDF/8.9MB
▶2019年5月11日 タンポポ研修会~山地に生えるツクシタンポポ(在来)と四国カルストのセイヨウタンポポ(外来)~(津野町)
▶2019年4月13日 タンポポ研修会 〜山里に生える在来種タンポポ〜 (大豊町)

タンポポ調査西日本・高知県報告書

▶2015年版

▶2010年版