更新情報2024年05月24日

見ごろの植物を更新しました

シタキソウ

シタキソウ

ヒメシャラ

ヒメシャラ

オカトラノオ

オカトラノオ

クサナギオゴケ(ヤマワキオゴケ)

クサナギオゴケ(ヤマワキオゴケ)

ヒメアジサイ

ヒメアジサイ

ヨコグラノキ

ヨコグラノキ

シタキソウ
ヒメシャラ
オカトラノオ
クサナギオゴケ(ヤマワキオゴケ)
ヒメアジサイ
ヨコグラノキ

本館と展示館を結ぶ回廊では、シタキソウが白い花を咲かせています。本種は本州(千葉県以西の太平洋側)、四国、九州および琉球の海岸に近い林内に生える常緑のつる植物です。牧野博士は当園の設立に尽力した武井近三郎氏へ宛てた手紙の中で本種に触れ、「たまに外にも在りますけれど、五台山のものは名物と云ってよいのです」と書き添えており、ここ五台山のシタキソウは博士にとって印象深いものであったことがうかがえます。本種の花は白く目立ち、クロアゲハなどのチョウ類がよく吸蜜に訪れます。香りもよいのでチョウと一緒に花の香りをかいでみてください。

展示館周辺(芝生広場側)ではヒメシャラが見ごろを迎えました。本州(神奈川県箱根山以西、中国地方を除く)、四国および九州(屋久島まで)に分布し、四国では標高500メートルから上部の主にブナ帯に生育します。名前は近縁のナツツバキの別名、シャラノキに似て、葉や花が小さいことに因ります。自生のものは幹が直立して高く伸び、目線の高さで花を見る機会は少ないので、ぜひこの機会に間近で見られる白色の愛らしい花をお楽しみください。

こんこん山広場では、オカトラノオが見ごろとなりました。日本では北海道から九州の日当たりの良い草地や丘陵地によくみられる多年草で、地中に地下茎を伸ばして群落を形成します。名前は丘陵地で見られ、花が獣の尾に見えることから。獣の尾に例えられる花(花茎)は多数の小さな花を密につけ、先端が垂れ下がります。

5/24現在、日本の南の海上にある熱帯低気圧が台風1号に変わる予報です。来週は雨が混じり、梅雨の足音も聞こえてきました。傘を忘れずにご来園ください。

見ごろの植物

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