更新情報2024年06月14日

見ごろの植物を更新しました

ヒメアジサイ

ヒメアジサイ

ヒツジグサ

ヒツジグサ

タイトゴメ

タイトゴメ

イランイランノキ

イランイランノキ

スモモ‘鯨山’

スモモ‘鯨山’

シロバナクズ

シロバナクズ

ヒメアジサイ
ヒツジグサ
タイトゴメ
イランイランノキ
スモモ‘鯨山’
シロバナクズ

5月中旬から初夏の園を彩ってきた西洋アジサイやヤマアジサイ。園内では約80種類が順に開花し、現在は最終盤、牧野博士が和名を付けたヒメアジサイなどが開花のピークを迎えています。南園を歩けば、澄んだ青空のような色のヒメアジサイ(牧野富太郎像周辺)、野趣にあふれ清楚なヤマアジサイの仲間(お馬路)、ボリュームたっぷりの西洋アジサイの大群落(温室下)と、趣が全く異なるアジサイたちを一堂にめでることができますよ。

また夏の到来を告げるハスやスイレンの仲間も、南園や展示館 中庭で続々と開花が始まっています。そのひとつ、ヒツジグサはスイレン科スイレン属の多年生の浮葉植物。スイレン属は熱帯から温帯にかけて約50種が広く分布していますが、日本に自生するのは、このヒツジグサだけ。和名の由来は、「未の刻(午後2時ごろ)に花がつぼむから」といわれており、当時71歳だった牧野博士は、それが本当なのか、約13時間観察を続けたというエピソードが伝えられています。(博士の観察では正午頃から、がくが緩みはじめ、午後2時頃に花弁が全て開花したそうですが、開花の時刻は一定ではないというのが現在の定説です)。

さらには、星型の黄色い花がかわいらしいタイトゴメも満開。本州(関東以西)から九州の海岸の岩場に生育する多肉性の多年草で、高知では、海岸線で潮があたるような場所によく見られます。牧野博士が新種として発表したとき、この植物を見つけた大月町 柏島での呼び名(葉のかたちを地域で栽培していた米、大唐米に例えタイトゴメ)を和名として採用したことでも知られています。

また温室では、香水の原料として有名なイランイランノキも甘い濃厚な香りを漂わせています。昼間にも花が咲いていますが、とくに夜に香りを出すため、朝方から午前中、香りが強く感じられますよ。

初夏から夏へ移ろう季節、ハスやスイレンなどとともに、これからさまざまなユリの仲間が見ごろとなりそうです。

見ごろの植物

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