更新情報2024年06月28日

見ごろの植物を更新しました

ヒロハコンロンカ

ヒロハコンロンカ

テバコマンテマ

テバコマンテマ

スズカケソウ

スズカケソウ

ハンゲショウ

ハンゲショウ

マルバマンネングサ

マルバマンネングサ

ムカデラン

ムカデラン

ヒロハコンロンカ
テバコマンテマ
スズカケソウ
ハンゲショウ
マルバマンネングサ
ムカデラン

土佐の植物生態園や、こんこん山、南園の牧野博士像周辺では、ヒロハコンロンカが見ごろとなりました。
花は黄色で、花の周囲に発達する白いガク裂片が花の位置を目立たせています。本種は本州(静岡県、三重県、和歌山県)、四国および九州に分布し、高知県では県東部や西部の常緑広葉樹林の林縁に稀に見られます。高知県レッドデータブック (2022)では絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。1904年に牧野博士が『植物学雑誌』において、渡邉協氏が高知県土佐清水市下ノ加江で採集した標本をもとに学名を発表しました。

本館のウッドデッキを降りる階段の先や、南園の池に向かう下りの途中の脇ではテバコマンテマが白い花を咲かせています。国内では四国のみに分布し、自然状態では深山の、人が立ち入るのを躊躇してしまうような険しい斜面や岸壁に生育するため、間近で見る機会はそうそうない希少な植物です。高知県レッドデータブック (2022)では絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。本館の株は鉢展示なので、目線の高さでじっくり観察ができます。花が傷んで撤収する前にぜひご覧ください。

本館と展示館を結ぶ回廊や、展示館の中庭、芝生広場から階段を降りたうつぎ園では、スズカケソウが見ごろとなりました。本種は古くから園芸植物として江戸時代の書籍にも描かれていますが、1953年に岐阜県で、1989年に徳島県で自生株が発見されるまで日本での自生地が知られておらず、牧野博士は1896年と1906年の『植物学雑誌』にて自生地を知らずと述べています(中国東南部に広く分布することから中国渡来の栽培品が逸出した説もあり)。濃い紫色の花からなる球形の花序を付ける様子を、山伏が着る法衣である鈴懸(すずかけ)につく毬形の飾りに見立てて名付けられています。

ムシムシとした日が続いています。体の渇きに気づきにくいので、意識的に水分補給をしながら散策をお楽しみください。

見ごろの植物

「園内では〇月ごろ、どんな花が見られるの?」
過去の「見ごろの植物」を1年分アップしました。ご来園の参考に、ぜひご活用ください。

↓↓↓↓
見ごろのカレンダー

 一覧へ戻る