更新情報2024年07月12日
見ごろの植物を更新しました
土佐の植物生態園や南園の牧野富太郎像の近くではハマボウが見ごろをむかえ、青空に映えるさわやかな黄色い花が園地を彩っています。本種は本州(関東南部・東海地方・紀伊半島・中国地方)、四国、九州から奄美大島に分布し、海岸の砂泥地や河口近くの川岸などに生育します。生育環境の悪化などで高知県レッドデータブック (2022)では絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
こんこん山広場ではコオニユリが見ごろです。オニユリに似た、紫黒色の斑点がある橙赤色の花を咲かせますが、本種はより葉が狭く、全体的に少し小柄であること、またオニユリには葉腋に紫褐色の珠芽(しゅが:むかごとも)ができますが本種にはない、などで区別できます。北海道から琉球(奄美大島以北)の山地の草原に見られます。
南園の蛇紋岩植生園ではトサオトギリが見ごろです。1903年に牧野博士が『植物学雑誌』において、高知市で採集した標本をもとに土佐を冠した学名 Hypericum tosaense を発表しました。本州(近畿地方西部~中国地方東部)、高知県に分布しますが、県内では1994年の標本を最後に生育が確認できていません。絶滅が危ぶまれており、環境省レッドリスト(2020)、高知県レッドデータブック (2022)ともに絶滅危惧IA類(CR)に指定されています。
梅雨明けも近いようです。大変暑い日が続きますが、ご来園の際は飲み物を必ず携行し、日傘やできるだけ木陰を歩くなど熱中症対策を行ってください。
見ごろの植物
「園内では〇月ごろ、どんな花が見られるの?」
過去の「見ごろの植物」を1年分アップしました。ご来園の参考に、ぜひご活用ください。
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見ごろのカレンダー