見ごろの植物を更新しました
9月に入っても暑い日が続いていますが、植物は季節の移ろいを感じているようで、園内各所では秋の花が咲き始めています。
本館と展示館を結ぶ回廊や芝生広場周辺ではスズムシバナ(キツネノマゴ科)が淡紫色の花を咲かせています。花は一日花で午後以降に萎み始めるので、フレッシュな花をご覧になるには午前中のご来園をおすすめします。
ふむふむ広場では秋の七草のひとつ、フジバカマ(キク科)が咲き始めました。かつては川岸の原野にふつうに見られる植物だったと考えられていますが、土地の開発などのために現在では野生の株はまれです。旅をすることで有名な美しいチョウ、アサギマダラがこの花を好むことはよく知られており、園内でも特に開花最盛期には花に止まって吸蜜している様子をよく目にします。運が良ければフジバカマとアサギマダラのツーショットが撮影できるかもしれません。
回廊や南園の各所ではセンニンソウ(キンポウゲ科)が咲き始めました。たくさんの白い花が密になって咲く様子はまるで雪をかぶったかのように美しく、またよく目立ちます。近縁のボタンヅルも連絡道の展望台付近で咲いており、花や葉を見比べて種の違いを学ぶ絶好のチャンスです。両種とも白い花びらに見える部分はガクで、ガクと雄しべの長さの違いや葉の形に注目して観察してみてください。
展示館の企画展示室では11/24(日)まで『幻の画家 山田壽雄の植物図』を開催中です。牧野博士が最も信頼を寄せた画家と知られる彼の珠玉の植物図など約100点を一挙公開します。
見ごろの植物
「園内では〇月ごろ、どんな花が見られるの?」
過去の「見ごろの植物」を1年分アップしました。ご来園の参考に、ぜひご活用ください。
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見ごろのカレンダー