見ごろの植物を更新しました
土佐の植物生態園や連絡道、南園などではシロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)が淡い黄色味を帯びた白い花を咲かせています。マンジュシャゲはヒガンバナの別名であり、その名や姿からヒガンバナの白花品と思われがちですが、花はヒガンバナほど反り返らず、近年ではヒガンバナとショウキズイセンの雑種と推定されています。親とされるヒガンバナは園内各所で咲き始めており、もう片親のショウキズイセンも間もなく連絡道で咲き始めるでしょう。
展示館の中庭ではオオボウシバナ(ツユクサ科)が澄んだ青色の花を咲かせています。本種はツユクサの変種で、ツユクサよりも花が大輪になります。現在の草津市を中心に栽培され、かつてはその花から絞った青い汁を京友禅の下絵を描く染料にしました。収穫には大変な労力がかかり、従事者からは地獄草や地獄花と呼ばれることもありました。お昼ごろにはしぼむ一日花なので、観察する際は午前中のお越しをお勧めします。
薬用植物区や南園の牧野富太郎像のそばではシオン(キク科)がすらっと伸びた茎の先に淡い紫色の花を咲かせています。国内では本州(中国地方)、九州の山間の草地などにまれに生え、観賞のために栽培されることもあります。また、根や根茎は薬用にも用いられ、鎮咳や去痰などの効果があるとされます。
展示館の企画展示室では11/24(日)まで『幻の画家 山田壽雄の植物図』を開催中です。牧野博士が最も信頼を寄せた画家と知られる彼の珠玉の植物図など約100点を一挙公開します。
幻の画家 山田壽雄の植物図
日時:8月10日(土)~11月24日(日)
9:00-17:00(最終入園16:30)
会場:牧野富太郎記念館展示館
企画展示室・植物画ギャラリー
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9/28(土)から10/20(日)までの土日のみ『秋のガーデンツアー』が開催されます。午前と午後の一日2便で、計16便、秋の草花が彩る園内を、知見豊富な職員と一緒にめぐってみませんか。手話通訳者や文化財専門家と一緒に植物園と竹林寺をめぐるツアーをはじめ、より多くの方たちに牧野博士や植物園の魅力、竹林寺や五台山の歴史文化を伝えるツアーをご用意しております。
秋のガーデンツアー
日時:9月28日(土)~10月20日(日)の土日のみ
①10:30~ ②13:30~
受付:本館インフォメーション
当日9時に受付開始、先着順
定員:15名(一部10名あり)
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見ごろの植物
「園内では〇月ごろ、どんな花が見られるの?」
過去の「見ごろの植物」を1年分アップしました。ご来園の参考に、ぜひご活用ください。
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見ごろのカレンダー