ニュース2025年12月03日

【研究情報】ヒュウガカナワラビの起源に関する論文を発表しました

ヒュウガカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】

ヒュウガカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】

シビカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】

シビカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】

ミドリカナワラビ【高知県立牧野植物園標本室(MBK) 所蔵】

ミドリカナワラビ【高知県立牧野植物園標本室(MBK) 所蔵】

ヒュウガカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】
シビカナワラビ【東京大学農学部森林植物標本室(TOFO) 所蔵】
ミドリカナワラビ【高知県立牧野植物園標本室(MBK) 所蔵】

オシダ科カナワラビ属に関する論文を、当園の堀清鷹(植物研究交流センター・研究員)が筆頭著者として発表しました。
論文のテーマであるヒュウガカナワラビは、野生絶滅寸前のシダ植物としてこれまで宮崎県内で厳重に保護されてきましたが、今回の研究でシビカナワラビとミドリカナワラビの雑種であることがわかりました。


掲載誌:Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series B (Botany)51:137-146

論文タイトル:Arachniodes hiugana (Dryopteridaceae) is a Diploid Hybrid(ヒュウガカナワラビは二倍体雑種である)

著者:堀清鷹 1,高橋大樹 2,米岡克啓 3,赫英紅 4,陶山佳久 4,村上哲明 5,海老原淳 6
(1 高知県立牧野植物園,2 九州大学大学院農学研究院,3 国立遺伝学研究所,4 東北大学大学院農学研究科,5 東京都立大学牧野標本館(現在は人と自然の博物館),6 国立科学博物館植物研究部)

https://doi.org/10.50826/bnmnsbot.51.4_137

要旨:ヒュウガカナワラビは希少な日本のシダ植物の一種であり、絶滅が危惧されている。本研究では葉緑体rbcL遺伝子のDNA塩基配列を用いた系統解析、プロイディーアナライザーを用いたゲノム量の推定、MIG-seqを用いた核ゲノム構成の推定、外部形態の比較を行い、本種はシビカナワラビとミドリカナワラビの雑種であると推定した(和訳一部補足)。

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