はじめての牧野植物園

緑生い茂る土佐の植物生態園

緑生い茂る土佐の植物生態園

博士ゆかりの植物が集まる展示館中庭

博士ゆかりの植物が集まる展示館中庭

博士のオリジナル資料を展示した牧野蔵

博士のオリジナル資料を展示した牧野蔵

自然の生命力があふれる夏の南園

自然の生命力があふれる夏の南園

印象的な温室入り口「みどりの塔」

印象的な温室入り口「みどりの塔」

緑生い茂る土佐の植物生態園
博士ゆかりの植物が集まる展示館中庭
博士のオリジナル資料を展示した牧野蔵
自然の生命力があふれる夏の南園
印象的な温室入り口「みどりの塔」

はじめての牧野植物園

牧野植物園は五台山の自然に溶け込むように設計された植物園。修景にもこだわったことで、植物が実際に自然の中で生育しているような環境を再現しています。園内を歩くと山の中さながらのフレッシュな空気を感じられます。このコースでは、初めてご来園される方にも分かりやすく、当園の見どころを満喫していただけるコースをご紹介します。

1時間半コース

スタート地点:南門

1.熱帯の植物に出会える場所

温室

国内外から収集した熱帯植物を植栽しており、多肉植物を中心に植栽した乾燥地の植物ゾーンや、私たちの生活に深い関わりのある熱帯の暮らしと植物ゾーンや、資源植物ゾーンなど多種多様な植物をご覧いただけます。チョコレートやココア、バニラエッセンスといった身近な食品や飲料の原料になるカカオやバニラ、お子さまにも人気のバナナやパパイヤの果実など、温室内のラベルを見ていくと、一度は口にしたことがあるものが、きっと見つかるはずです。これらの熱帯植物がどのように成長し、開花や結実していくのか、知らなかった姿を目にすることができます。高さ最大30m程にも成長する世界最大級の竹「ゾウタケ」も必見です!

2.高知が誇る伝統園芸植物「カンラン」

土佐寒蘭センター

カンラン(寒蘭)は高知県の秋を代表する植物で、牧野博士が学名を記載した植物。土佐寒蘭センターでは、土佐寒蘭を中心とする約260品種、3000鉢のコレクションの中から選りすぐりを展示しています。カンランの花期(10月~12月)以外には、カラタチバナやマンリョウ(1月~4月)、細辛(7~10月)、松葉蘭(7~10月)といった伝統園芸植物も展示しています。
※植物の状態により展示植物や時期が変更になる場合がありますのでご了承ください。

3.見どころ多し!南園

南園

50周年記念庭園は、独特な谷地形を最大限に活かしたエリアで、池や後方に見える山々とあわせて眺める景色は絶景です。牧野博士の号(歌などを詠むときに使っていたペンネーム)を冠した結網山(けつもうざん)には、開園から現在に至るまで県内外から収集した野生の植物を植栽しています。特に野生のツツジ属が多く見られ、見ごろを迎える春には混々山と結網山が花の谷さながらの景色に変わり、南園を華やかに彩ります。

4.北園と南園をつなぐ連絡道

連絡道

道沿いの展望台からは、五台山の東側の街並みや風景が一望できます。春3月下旬ごろからは展望台近くのトビカズラが咲きはじめます。紫色の花が木々にぶら下がって咲き乱れるようすは圧巻です。道中にはバラの育種や改良に重要な役割を果たした品種や、高知県の気候でも育てやすい品種を中心に植栽して、5~6月には見ごろを迎えます。夏には牧野富太郎像付近のハマボウが大輪の黄色い花で爽やかに彩り、秋にはダルマギクやシオギクが連絡道沿いで開花し、秋の訪れを感じられます。

5.ちょっとした息抜きに

牧野富太郎記念館 展示館

展示館にはカフェ(11:00~16:30LO)が併設しています。散策後は、展示館中庭を眺めながら休憩してはいかがでしょう?

6.牧野博士の足跡を巡る

牧野富太郎記念館 展示館

牧野富太郎記念館 展示館の中庭には、牧野博士ゆかりの植物を約250種類植栽しており、エピソードを紹介したパネルもあります。展示館内には、牧野博士が採集した植物標本や自筆の植物図、貴重なオリジナル資料を展示した「牧野蔵」をはじめ、博士が歩んだ人生を辿る常設展示「牧野富太郎の生涯」などを観賞いただけます。

7.植物を五感で楽しみながら学ぼう!

ふむふむ広場

2019年春にオープンした体験型エリア、「ふむふむ広場」。私たちの生活になじみの深い植物の成長を観察できる「土佐の畑」や、植物に触ったり、ちぎったり、匂いをかいだりして植物に親しむことができる「ふれあいの庭」など3つのエリアがあります。

8.五台山の自然と調和する建築美

牧野富太郎記念館 本館

牧野富太郎記念館は「人と自然の共生」が一つのテーマとなっており、建築家 内藤廣氏が設計を手掛けました。天井や壁には、高知県産材の杉を、外部のデッキには、高知県産の桧を使用し、木のぬくもりを活かし、環境に配慮した建築物として全国的な評価を得ています。本館には植物園の成り立ちや五台山との関りを解説した展示のほか、ガラス越しでご覧いただける「牧野文庫」や図書室があります。また、旬の地元食材を使用したメニューを提供するレストラン、植物園のグッズやオリジナルブレンドティーなどを販売しているショップがあります。

9.土佐の自然をまるごと体感

土佐の植物生態園

標高1,000mを超える山地から海岸に至るまでの高知県(土佐)の自然を再現しています。植物一つ一つに付いた解説ラベルとあわせて、じっくり観賞することができます。

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