標本庫(ハーバリウム)/現在の標本点数:約350,000点(令和6年11月)

ファイリング

標本貼付のようす

植物園で研究の中核となる施設は、植物学のあらゆる分野の基礎資料である標本を管理・保管する標本庫(ハーバリウム)です。
1999年に植物資源のデータバンクであるハーバリウムを設立し、現在30万点を超える国内外の標本を収蔵しています。国内では県内の標本を中心に収集しているほか、国外ではミャンマー連邦共和国での研究活動によって、毎年数多くの標本がコレクションに加え続けられています。ミャンマーの標本資料はこのハーバリウムを特徴づけるものであり、日華植物区系などアジアの植物相解明の研究資料として重要なコレクションです。
植物標本は動物のような立体標本とは異なり、平面化した上で乾燥させたもので「腊葉(さくよう)標本」とよばれるものです。この台紙に貼られた植物標本は研究資料としての学術性、利便性、収納性の全ての点で優れた性質を備えています。腊葉標本は主として植物園でおこなわれる植物分類学の研究には、文献資料とともに不可欠な資料です。今後も、研究資料として重要な役割を果たしていくことが期待されます。

利用案内

研究・または教育目的の場合は、事前にご予約の上、標本閲覧が可能です。その場合、以下の利用規程を遵守していただくようお願い申し上げます。一般公開は行っていません。


利用規程
  • 当標本庫は研究または教育目的の場合に限り、収蔵資料を閲覧できるものとする。
  • 開室時間は平日(月~金)の9:00~16:30とし、土日、祝祭日、年末年始(12月27日~1月1日)は利用できない。ただし、当方の都合により上記の時間帯であっても利用できないことがある。
  • 利用を希望するものは、1週間前を目安とし事前に利用の申し込みをすること。
  • 利用者は当日、守衛より入館許可証をもらい、必要事項を記入した上、入室すること。なお、長期利用者については標本室が来訪者カードを別途発行する。
  • 標本庫内への生の植物、殺虫を行っていない標本の持ち込みは禁止する。
  • 標本庫内への飲食物の持ち込み、および飲食は禁止する。
  • 当標本室の資料をもとに発表する論文の謝辞にはその旨を記し、別刷2部を標本室に寄贈すること。当標本室の国際略号はMBKである。
問い合わせ

標本室に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。

標本室代表メールアドレス:herbarium@makino.or.jp
〒781-8125 高知市五台山4200-6 高知県立牧野植物園 標本室(MBK)
Tel 088-882-2673(標本室直通 ※土日祝を除く) / Fax 088-882-8635