正門から牧野富太郎記念館 本館までのアプローチである土佐の植物生態園。ここは、高知県（土佐）の山地から海岸に至るまで多様な環境に生育する植物を自然さながらに観察できるエリアです。高知県の植生を4つのゾーンに分け、標高の高い山から沿岸地域で見られる植物へと移り変わっていきます。木陰を歩きながら小川のせせらぎに耳を傾けてみてください。

牧野富太郎記念館 本館には、五台山を900分の1に縮小したジオラマがあり、五台山全体がすみずみまで見て取れます。牧野植物園や竹林寺なども再現しているので、親子で一緒に探してみてください。近くには授乳室やオムツ交換が可能な多目的トイレがあるので、館内で涼んだり、散策の準備を整える場所としてもご利用ください。

憩いの場として2019年春にオープンした新園地。標高131ｍ（園内では最も高い場所）周辺に広がるエリアで、登っていくと高い場所ならではの開放感を感じさせます。牧野博士にゆかりのある植物や台湾産ツツジ属植物などをご覧いただけます。景色を見ながらお食事を楽しめる場所もあり、家族連れにもおすすめです。植物の成長とともに充実していくこんこん山広場をお楽しみください。園路は全てスロープになっているので、ベビーカーで回ることもできます。

【こんこん山広場：東屋】
少し登ると見えてくる木造の建物、「東屋（あずまや）」。ここからは五台山の北側の田園や街並み、四国山地の山々が一望できます。大パノラマの眺望は格別です。爽やかな風が吹き抜けて気持ちの良い場所です。

【こんこん山広場：展望デッキ】
展望デッキからは南園全体や温室、竹林寺の五重塔などが見渡せます。天気が良い日には山と山の間に太平洋が見られることも！南園はもともと竹林寺の一部で、お坊さんたちが暮らしていた宿坊があった場所。開園から60年以上経つ当園のはじまりの場所でもあります。美しい風景とあわせて歴史も想像しながら眺めてみてください。

【こんこん山広場：芝生エリア】
ここは、牧野博士が東京都練馬区の自宅に自身で植えたオオカンザクラやタイワンニンジンボクなどを植栽したエリアです。園内でもっとも高い場所（131m）に位置し、清々しい風が通ります。レジャーシートを敷いて寝転ぶもよし、家族団らんでお弁当を囲むもよし、憩いの時間をお過ごしください。近くには多目的トイレや自動販売機があるので、オムツ交換や水分補給の際にご利用ください。

2019年春にオープンした「ふむふむ広場」は、大人も子どもも「ふむふむ」とうなずきながら楽しく学べる体験型エリアです。私たちの生活になじみの深い植物の普段なかなか見られないような姿を観察できる「土佐の畑」や、植物の花や葉、種子のようすを四季を通じて観察できる「まなびの野原」など、3つのエリアがあります。中でも「ふれあいの庭」では、さまざまな香りや手触りを楽しめるハーブなどを植栽しており、植物に触ったり、ちぎったり、匂いをかいだりして植物に親しむことができます。赤ちゃんやお子さまと一緒に、五感で植物に親しんでみてください。

北園と南園の境に立つ木造の建築物は牧野富太郎記念館 展示館。館内にはキッズコーナーを設けており、ゆっくりお過ごしいただけます。展示館にはカフェ（11:00～16:30LO）を併設しており、散策後に中庭の景色を眺めながら一息つくのもおすすめです。ベビーチェアがあるので、小さいお子さまもお席で一緒におくつろぎいただけます。近くには多目的トイレもあるのでオムツ替えも安心です。