更新情報2024年04月26日
見ごろの植物を更新しました
土佐の植物生態園ではシロバナカザグルマやオニツクバネウツギが見ごろとなりました。
シロバナカザグルマはカザグルマの白花品種で、カザグルマは国内では本州から四国、九州に分布します。園芸店に行くとピンク色や白色、青紫色など色とりどりの花を咲かせるクレマチスを見かけますが、これらの中にはカザグルマを交配親にして作出された園芸品種も少なくありません。日本各地で絶滅が危ぶまれており、環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。
オニツクバネウツギはコツクバネウツギの変種とされており、花はコツクバネウツギと非常によく似ています。本種は葉や若い枝、花柄、萼片などに毛が密生しビロード状となるのが特徴で、本州中部から西に分布するコツクバネウツギに対し、高知県と愛媛県の一部でのみ見られる希少種です。
展示館の中庭ではアリマウマノスズクサが見ごろです。
昭和11年に兵庫県有馬郡(現在の神戸市北区)で行われた植物観察会において、牧野博士が新種と判断、アリマウマノスズクサという和名を提唱しました。
北園にあるうつぎ園やこんこん山の南斜面では、ハクウンボクがまるで白い雲をまとっているかのように白い花を密につけてこぼれんばかりです。本種は北海道から九州まで分布し、四国では主にブナ帯(標高1,000m以上)で見られます。
日中は季節を先取りしたかのような暑さが続いています。水分補給を忘れずに散策をお楽しみください。
見ごろの植物