更新情報2024年05月10日

見ごろの植物を更新しました

ガンゼキラン

ガンゼキラン

コウホネ

コウホネ

ガンピ

ガンピ

シロバナセンダン

シロバナセンダン

トチノキ

トチノキ

タカネバラ

タカネバラ

ガンゼキラン
コウホネ
ガンピ
シロバナセンダン
トチノキ
タカネバラ

淡い黄色の可憐な花を咲かせるガンゼキランの大群落が見ごろを迎えています。自生地では、園芸目的の乱獲や獣害などにより、ほとんど姿が見られなくなった絶滅危惧種。今年は、例年よりやや花数が少なめですが、5000株以上が斜面一面に咲き誇る姿は圧巻です。満開が見込まれる5月11日(土)〜5月17日(金)11:00〜15:00は、期間限定で大群落を公開(雨天中止)しますので、ぜひご覧ください。
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土佐の植物生態園の池のエリアでは、コウホネが黄色の花を咲かせています。本種は北海道(南西部)から九州の浅い池や沼、小川などに生育します。泥の中を横走する根茎はまるで白骨のように白く、名前は河の骨から。白い根茎を乾燥させると川骨(せんこつ)という生薬になり、実母散など家庭薬として年間数トンが消費されています。

展示館の周辺では、ガンピやシロバナセンダンが見ごろとなりました。
ガンピは静岡県以西の本州、四国および九州(佐賀県西部)の日当たりが良い山地に育ちます。本種はコウゾやミツマタと並び和紙原料として有名で、奈良時代から製紙原料として樹皮の繊維が用いられていたそうです。
シロバナセンダンは関東以西の暖地に育つセンダンの白花品種で、1914年に牧野博士が命名しました。高知県いの町にある神谷小中学校では樹齢180年以上の古木があり、牧野博士も「若木は他にみることができるが、これ程古い時代のものはかつてみたことがない」と感嘆されたそうです。

北園と南園を結ぶ連絡道では、トチノキが見ごろとなりました。花は最上部に咲くので、木を見上げてみてください。トチノキの種子は栃の実とよばれ、あく抜きして餅米とあわせてついて、餅をつくります。小学校の教科書で有名なモチモチの木は、主人公で小心者の豆太が家の前にある本種をモチモチの木と名付け、夜、不気味に見えた本種の木の恐怖に打ち勝って急病の祖父のために医者を呼びに行くという物語でした。

見ごろの植物

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